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番外 旅行に不可欠なアレは本当に必要なのか。 | ||
海外旅行へ行かれる時、フィルムはどうやって持っていかれますか。ご存知なこととは思いますが飛行機に乗るにはX線検査が必ずあります。フィルムはX線に当たると、たとえアタッシュケースに入っていても光が当たったような状態になります。それは未撮影のフィルムでも撮影済みのフィルムでも影響が出るのです。だから、鉛の入った(X線を通さない)X線防止袋が必要なのです。 というのは大きな間違いです。 現在、機内持ち込みの手荷物検査のX線の場合は感度800位のフィルムはそのままでもフィルムに影響を与えません。フィルムは手荷物にする。しかもX線防止袋には入れない。これが今の常識です。 手荷物検査でもX線防止袋があったほうがより安心のように思いますが、もともとフィルムに影響のないレベルのX線なのでそういったものに入れていると変に怪しまれます。 私事ですが10年ほど前、アメリカに旅行した際、私もX線防止袋に入れて手荷物検査を受けました。するとチェック用のモニターには真っ黒な四角の塊にしか見えなかったため、係のガッシリとした方に荷物を開けるように言われました。その時の私は手荷物に全て詰め込んでいたのでパンツやら何やら全部見えている状態で、X線防止袋の中のフィルムを見せたのです。日本の出国時にそういったチェックはされなかったのでちょっと驚いたのと、ちょっと恥ずかしかったのを思い出します。 預け入れの荷物はというと、手荷物とは比較にならないくらい厳重になります。なぜかというと以前アメリカで行われたオリンピックの最中に爆弾テロがありました。その影響で(特にアメリカは)そういった危険物の輸送に対してかなり敏感になっているのです。さらにニューヨークのテロもあり、今後もっと厳しくなっていくことでしょう。 どういう検査をしているかというとまず1回X線検査に通します。その時に何も見えない(真っ黒)ものがあるとX線を強めます。X線をどんどん強めて、見えるまで強めていくそうです。そうなるとX線防止袋は使うだけ無駄になるだけなのです。以前、メーカーからの報告ではアメリカの主な国際空港はCTスキャンも導入していると書かれていたのですが最近その文字が無くなっていました。なぜ?と疑問に思うのですが検査方法が厳しいことでは変わりありません。安心して飛行機の旅ができる日がくれば良いのですが。 残念なことに、フィルムメーカーをはじめ、写真関連の多くの企業がこのことを取り上げるのは多くの方々が海外旅行に行かれる時期だけのような感じになってしまいました。誤解されると困るのですが、その時期以外はあまり目に触れにくいということで、全くしていないわけではありません。でも、とても大事なことだと思うんですけどね。 2006年現在もテロによる影響により機内に持ち込む手荷物は大幅に制限されています。安全な飛行機の旅はまだできそうにありません。(2006.9 加筆) | ||